Classical The Best Disk 7
クラシック・ザ・ベスト・ディスクは、音質・演奏が特に良く定評のあるレコードを掲載しています。
復刻されているレコードは、元々演奏・録音共に良いために望まれて復刻されていますが、その中からレコードを実際にご購入頂きましたお客様や店主の感想を基にピックアップしました。
勿論その時点での新録音もあります。
音質も良いレコードをお探しの方の参考になれば幸いです。
★★★★★ = 高音質盤の中でも特に良い音です。 ★★★★ = 最上級の音質です。
Händel
・オリジナルレーベル:Brilliant Classics
・制作:Brilliant Classics
・録音:2020年10月23日 ~ 30日
:クライペダ コンサートホール
・規格:33rpm 180g Stereo LP
・音質:★★★★★
ヘンデル:オーボエ協奏曲集 33rpm LP
<演奏>
アンドリウス・プスクニギス(ob)
ヴァンサン・ベルナール指揮・ハープシコード・オルガン
クライペダ室内管弦楽団
<曲目>
Side A | |
1、ヘンデル:オーボエ、弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ハ長調 | |
・第1楽章 ラルゴ | |
・第2楽章 アレグロ |
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・第3楽章 ラルド | |
・第4楽章 アレグロ | |
2、 :オーボエ、弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ハ短調 | |
・第1楽章 アレグロ | |
・第2楽章 アダージョ | |
・第3楽章 アレグロ | |
Side B | |
3、 :オーボエ、弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ト短調 | |
・第1楽章 グラーヴェ | |
・第2楽章 アレグロ | |
・第3楽章 サラバンド/ラルゴ | |
・第4楽章 アレグロ | |
4、 :オーボエ、弦楽と通奏低音の為の合奏協奏曲 ト短調 | |
・第1楽章 ラルゴ・エ・スタッカート | |
・第2楽章 アレグロ | |
・第3楽章 アダージョ | |
・第4楽章 アレグロ | |
5、 :オーボエ、弦楽と通奏低音の為の協奏曲 第5番 ハ短調 | |
・第1楽章 アレグロ・マ・ノン・プレスト | |
・第2楽章 アダージョ | |
・第3楽章 アレグロ |
♪ 古典音楽に定評のあるヴァンサン・ベルナール指揮のもと、リトアニア出身のオーボエ奏者アンドリウス・プスクニギスとクライペダ室内管弦楽団によるヘンデルのオーボエ協奏曲集です。2020年にリトアニアのクライペダ・コンサートホールで録音され演奏は勿論ですが、録音も素晴らしく音楽のみならず、オーディオ的にも楽しめます。
僅かに固めの音調ですが、音が厚く、特に低音の厚みには驚きました。
盤質も良く安心して音楽を楽しめます。
A.W.Johnson
・オリジナル:LSO LIVE
・制作:LSO LIVE(ロンドン交響楽団)
・録音:2022年11月12日
:ジャーウッド ホール (ライヴ録音)
・エンジニア:ニック・ワレッジ
・規格:33rpm 180g Stereo LP
・その他:限定盤
・音質:★★★★★
海底の組曲 33rpm LP
<演奏>
ウィッター=ジョンソン(vo*,vc)
ギレルモ・シムコック(pf)/ニール・パーシー、ジェイコブ・ブラウン(vib)
サム・ウォルトン、デイヴィッド・ジャクソン(mari) 他
LSOパーカッション・アンサンブル
<曲目>
Side A | |
1、ウィッター=ジョンソン:海底の音楽 (LSO委託作品) | |
・プロローグ | |
・暗黒の時* | |
・開拓者たち* | |
・オーシャンビュー* | |
Side B | |
2、 ウィッター=ジョンソン:無条件に* | |
3、 :潮汐警報 (LSO委託作品) |
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4、 :永遠に* |
♪ 良いですね−。このアルバムすっかり気に入ってしまいました。
作曲者であり、チェリストであり、歌手であるアヤナ・ウィッター=ジョンソンの事をこのアルバムを聴くまで知りませんでした。
LSOレーベル(ロンドン交響楽団)からの発売ですから、クラシックいや現代音楽かと思いましたが、全く異なりヒーリング音楽をもう少し積極的にした音楽?、何と言えば良いでしょうか、クラシック、ジャズ、ポピュラーなど多くのジャンルから良い所取り(失礼)した感じです。
ジョンソンの綺麗なヴォーカル、ロンドン・パーカッション・アンサンブルによる多彩なリズムに加え、シムコックのピアノとヴィブラフォン、マリンバの掛け合いはまるで、チック・コリアとゲイリー・バートンのチューリッヒでのライブを思わせるスリリングな演奏です。
全て初めて聴いた曲でしたが、すんなりと溶け込め不思議と元気にしてくれるアルバムです。
ライヴ録音ですが、レンジが広く素晴らしい音質ですが、再生レベルにご注意下さい。
1曲目のプロローグに短いナレーションがあります。ここで油断してヴォリュームを上げ過ぎ、SW等を使われているととんでもない事になってしまいます。
盤質も良くお勧めのアルバムです。
J.S.Bach
・オリジナルレーベル:BIS
・制作:King International
・録音:1995年11月 ~ 2012年2月
:神戸松蔭女子学院大学チャペル
・プレス:東洋化成株式会社
・規格:33rpm 180g Stereo 7LP BOX
・その他:日本語帯・解説・歌詞対訳付
・音質:★★★★★
J.S. バッハ:鈴木雅明自選教会カンタータ選集 33rpm 7LP
<演奏>
ソプラノ |
:野々下 由香里/鈴木 美登里/ハナ・ブラシコヴァ |
:キャロリン・サンプソン/レイチェル ・ ニコルズ | |
カウンター・テナー | :米良 美一、ロビン・ブレイズ、ダニエル・テイラー |
テノール | :櫻田 亮、ゲルト・テュルク、ヤン・コボウ、 |
:ジェイムズ・ギルクリスト/アンドレアス・ヴェラー | |
バス |
:ペーター・コーイ、ドミニク・ヴェルナー
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鈴木 雅明指揮/バッハ・コレギウム・ジャパン
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<曲目>
Side A |
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1、教会カンタータ第8番《愛する御神よ、いつ我は死なん》 |
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Side B | ||
2、教会カンタータ第20番《おお、永遠、汝、雷の言葉よ》 | ||
Side C | ||
3、教会カンタータ第39番《割いて与えよ、飢えた者に汝がパンを》 | ||
Side D |
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4、教会カンタータ第42番《その同じ安息日の夕方》 | ||
Side E | ||
5、教会カンタータ第51番《すべての国よ、神を誉め讃えよ》 | ||
6、教会カンタータ第72番《すべてはただ神の御心に依って》 | ||
Side F | ||
7、教会カンタータ第75番《貧しい者たちは食べて》 | ||
Side G | ||
8、教会カンタータ第78番《イエスよ、あなたはわが魂を》 | ||
Side H | ||
9、教会カンタータ第94番《私はこの世に何を求めよう》 | ||
Side I | ||
10、教会カンタータ第102番《主よ、あなたの目は信仰を顧み給う!》 |
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Side J | ||
11、教会カンタータ第106番《神の時は最上の時》 | ||
Side K | ||
12、教会カンタータ第125番《平安と喜びをもって、私は逝こう》 | ||
Side L | ||
13、教会カンタータ第140番《目覚めよと、我らに呼ばわる声》 | ||
Side M | ||
14、教会カンタータ第161番《来たれ、汝甘き死の時よ》 | ||
Side N | ||
15、教会カンタータ第177番《我はあなたに叫び求めん、主イエスよ》 |
♪ バッハ・コレギウム・ジャパンの大偉業、J.S. バッハの教会カンタータ全曲録音。1995年に録音を開始し、2013年、17年の歳月かけて完結した日本の団体としては初の全集。まさに世界に誇る業績でバッハ・コレギウム・ジャパンの名前を世界に知らしめた名録音です。
今回鈴木雅明氏自らセレクトした15曲が日本独自企画として7枚組LPの完全限定盤で登場です。
解説には『鈴木 雅明氏が語る15曲の魅力』 として2024年1月にインタビューューした 新規原稿(作品のセレクトの理由 、各作品の魅力などを掲載しています。
プレスは、東洋化成株式会社で日本のプレスらしく盤質が大変良く、針を下ろした瞬間ノイズの少なさを実感します。
このカンタータ選集を半日かけ通して聞きましたが、ほぼ完全と言っても良い程プチ・パチノイズはありませんでした。
名曲の名演奏を聞く上で音楽に集中できることは大きな魅力ですね。
演奏の素晴らしさは音楽専門誌・新聞等で多く取りあげられていましたので触れませんが、名録音で知られるBISの録音と言う事もあり、最も印象的なのがバランスの良さです。
自然で柔らかにクッキリと浮かび上がる木管や弦楽器も松蔭女子学院大学チャペルに奥行き深く、広く溶け込んでいます。
コーラスにも濁りや過多な残響が無く各パートが美しく、丁度良く響くように収められています。
私が今までレコードで聞いた教会カンタータの中で間違いなく一番良い音質です。
CDでは1時間も集中して音楽を聞くと疲れてしまいますが、このレコードではそんなことありません。素晴らしいレコードです。